アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

★無政府資本主義の理論(経済学)◆リバタリアニズム▽海外リバタリアンの文献翻訳■時事問題・日常生活▼ロンドン暮らし

▼苦難 in ロンドン

Bond Street (2008年秋編)8

こうしていい家も見つかり、精神的にも肉体的にも健康を回復し、ネットも一応つながり、ようやく私は普通の生活を取り戻すことができた。 日本に帰る3月まで住んでいたフラットの大家であるBから電話があり近々会うことにした。彼は私と1ヶ月違いの同じ年でS…

Bond Street (2008年秋編)7

9月30日火曜日、私はやっと悲しく惨めなフラットを脱出することができた。新居はロンドンの半郊外にあるSudbury Hillというほとんど完全な住宅街で、駅から大きな公園を抜けてすぐの所に広いダブルルームを借りることができた。周辺はHarrowというロンドンで…

Bond Street (2008年秋編)6

9月28日日曜日、行き先を決めずにチューブに乗った。私はけっこう電車好きで、とりあえずロンドン地下鉄全線の全駅通過または下車をやってみようかと思ったのだ。適当に遠くまで安く行けるし、どの場所にどのような人たちが住んでいるか(主に人種、所得的な…

Bond Street (2008年秋編)5

Oさんと会った9月21日日曜日、LiちゃんとS君との3人でCentreを飲み歩いた。Liちゃんは通常の表記ではRiちゃんだが、パスポートセンターと掛け合って認めさせたほどのこだわりのLなのだ。某超高級日本食レストランで働く、ニューヨーク好きのリッチウーマン。…

Bond Street (2008年秋編)4

お湯は出ない、暖房はまともにきかない、仕事は休めない、部屋はリラックスできないという状況では治るものも治らないだろう。体調を崩して2週間経ち、ようやく風邪が治まろうとしていた。 S君の他にもう一人心の支えになってくれる人がいた。Oさんという年…

Bond Street (2008年秋編)3

部屋と会社から逃げ出す気だったのだ。だが行く当てはない。これは住む所と仕事がないことを意味する。しかしそれより前に体調不良がピークに達していた。9月14日日曜日、近くのB&Bに行き料金を聞いてみるが、フラットと比べると3倍の費用がかかることがわか…

Bond Street (2008年秋編)2

ロンドンに戻って最初の1週間は元気に過ごした私だが、いろいろな悪条件が重なり次の週体調を崩してしまった。短期滞在のフラットのお湯が出ずあったかいシャワーが浴びられなくなった。おそらくそれが最大の要因、決定的な要因となってふだん滅多に引かない…

Bond Street (2008年秋編)1

ロンドンに戻ってきた。8月31日夜ヒースローへ着き、9月1日朝から出勤した。出発の前日寝ずに飛行機の中でずっと寝るという作戦が当たったのか、ほとんど時差ぼけがなく最初の1週間を過ごした。 9月7日最初の日曜日、Kilburnのパブで初めてGIGというのを楽し…