アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

★無政府資本主義の理論(経済学)◆リバタリアニズム▽海外リバタリアンの文献翻訳■時事問題・日常生活▼ロンドン暮らし

◆リバタリアンはまともな保守を支持する

リバタリアンはまともな保守を支持する(15)全体主義者・国家主義者でない

これがシリーズ最終回となります。アダム・スミスからロン・ポールまで10人の保守が挙がりました。歴史の順に、5人は政治家、5人は学者ときれいにバランスよく揃いました。われながら、なかなかいいまとめになったと思います。引用・強調部分はほとんどリバ…

リバタリアンはまともな保守を支持する(14)ロン・ポール

・ロナルド・アーネスト「ロン」ポール(1935年-)は、アメリカ合衆国の政治家。テキサス州選出下院議員で任期は10期目を数える。共和党所属。・政治的立場は立憲主義、小さな政府を基調としている。 ・新たな支出や増税に対して一貫として反対票を投じてい…

リバタリアンはまともな保守を支持する(13)ロナルド・レーガン

・ロナルド・ウィルソン・レーガン(Ronald Wilson Reagan, 1911年2月6日 - 2004年6月5日)は、アメリカ合衆国の俳優、政治家。第40代アメリカ合衆国大統領。・政府と取引が多い電機メーカーのゼネラル・エレクトリック (GE) 社に雇われたのは、反共産主義の…

リバタリアンはまともな保守を支持する(12)マーガレット・サッチャー

・マーガレット・ヒルダ・サッチャー(1925年-)は、イギリスの政治家。・女性として初めて保守党党首および英国首相(在任:1979年 - 1990年)となった。現在は貴族院議員。保守的で強硬的な性格から、鉄の女(the Iron Lady)、アッティラ(Attila the Hun…

リバタリアンはまともな保守を支持する(11)ミルトン・フリードマン

・ミルトン・フリードマン(1912年-2006年)はアメリカ合衆国ニューヨーク出身の新自由主義の経済学者である。・20世紀後半の主要な保守派経済学者の代表的存在。戦後、貨幣数量説であるマネタリズムを蘇らせマネタリストを旗揚げ、反ケインジアンの宗主とし…

リバタリアンはまともな保守を支持する(10)バリー・ゴールドウォーター

・バリー・モリス・ゴールドウォーター(1909年-1998年)はアメリカの政治家。連邦上院議員(アリゾナ州選出、1953年-1965年,1969年-1987年)。1964年の共和党大統領候補。・上院でゴールドウォーターは共和党内の急進派とみられた。彼はアイゼンハウアー政…

リバタリアンはまともな保守を支持する(9)カール・ポパーと開かれた社会

・カール・ライムント・ポパー(1902年-1994年)は、オーストリア出身イギリスの哲学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授を歴任。・精神分析やマルクス主義を批判。また、「開かれた社会」において全体主義を積極的に批判した。・「開かれた社会…

リバタリアンはまともな保守を支持する(8)『隷従への道』

・『隷従への道』(The Road to Serfdom)とは1944年にフリードリヒ・ハイエクによって書かれた政治学の作品である。・19世紀に自由主義批判が強まると、ドイツの思想界では自由の計画化と呼ばれる試みが提唱されるようになった。それは市場という社会の自律…

リバタリアンはまともな保守を支持する(7)フリードリヒ・ハイエク

・フリードリヒ・アウグスト・フォン・ハイエク(1899年-1992年)は、オーストリア生まれの経済学者、哲学者。オーストリア学派の代表的学者の一人であり、経済学、政治哲学、法哲学、さらに心理学にまで渡る多岐な業績を残した。・その思想は、後の英国のマ…

リバタリアンはまともな保守を支持する(6)ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス

・ルードヴィヒ・フォン・ミーゼス(1881年-1973年)は、オーストリア・ハンガリー帝国出身の経済学者であり、現代自由主義思想に大きな影響を及ぼした。・1900年からウィーン大学で法学を学ぶが、1903年にカール・メンガーの書『経済学原理』によって経済学…

リバタリアンはまともな保守を支持する(5)エドマンド・バーク

・エドマンド・バーク(1729年-1797年)は、ダブリン生まれのアイルランド人。英本国の下院議員(1765年 - 94年)。ホイッグ党の幹部。・「保守主義の父」として知られる。主著は1790年の『フランス革命の省察』(原題:Reflections on the Revolution in Fr…

リバタリアンはまともな保守を支持する(4)保守のルーツと展開

・政治思想としての保守主義は、政治的保守主義ないしは近代保守主義と呼ばれ、コモン・ローの法思想を中心として発展してきた。・17世紀に、イギリスのエドワード・コークは中世ゲルマン法を継承したコモン・ローの体系を理論化した。・18世紀には、バーク…

リバタリアンはまともな保守を支持する(3)『国富論』

・本書は他の経済学者に向けてというよりも、むしろ18世紀当時における平均的な教育を受けた人々に向けて書かれたものである。したがって、本書は現代の読者にとって古典派経済学(classical economics)の比較的理解しやすい入門としての古典として読み継がれ…

リバタリアンはまともな保守を支持する(2)アダム・スミス

・アダム・スミス(1723年-1790年)は、イギリスの経済学者・哲学者。主著は『国富論』。「経済学の父」と呼ばれる。・1740年にオックスフォード大学に入学。1750年ごろ、哲学者ヒュームと出会う。・『国富論』の大部分はヒュームやモンテスキュー、そして重…

リバタリアンはまともな保守を支持する(1)道徳の押し付けはだめ

アダム・スミスやハイエク、ミーゼス、ポパーといった保守の先人たちはリバタリアニズムの系譜の中にも入れられる人たちです。このシリーズでは保守とリバタリアニズムの共通点・親和性について調べていきたいと思います。保守の主張のうちリバタリアンが支…