アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

★無政府資本主義の理論(経済学)◆リバタリアニズム▽海外リバタリアンの文献翻訳■時事問題・日常生活▼ロンドン暮らし

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

私がアナルコキャピタリストになるまで

元東大生が文科幹部殺害予告というニュースを見て高校時代のことを思い出した。 中学の頃はあのソフトバンクの孫さんを輩出した有名な塾に通っていたが、同時に学校の不良仲間のなかでも一番ゲームセンターに通っていた私(メダルゲーム中毒)。最後の冬期講…

正義とは財である2

正義はあまりにも重要であるために金銭的な取引になじまないのではなく、あまりにも重要だからこそ政治プロセスによって強要されるべきではなく、自発的に金銭的な契約によって取引されるべきなのだ。 蔵研也『無政府社会と法の進化』 7、私的裁判と法の私…

正義とは財である

I君は極端なケースを挙げてきた。 「法律がお金で買える社会では、大金持ちは趣味で人を殺せるのではないか?」 社会的に成功している人間がそのような人として著しく評判を下げるような行為に大金を使うだろうか?娯楽のために人殺しができたのはそれこそ古…

芸術家と金

Zopeジャンキー日記でさっそく先日のエントリへの反応を頂いた。リバタリアニズムというと「市場原理主義」とか「お金がすべての弱肉強食社会」みたいな非難がまず来るが、本当は人間の多様性とそれに伴う制度の多様性を(民主主義とは違って!)認める社会…

移民受け入れの是非3

リバタリアンとりわけ無政府資本主義者の考えなどエクストリームすぎて、ある異なる思想の持ち主は普通の人より理解できないものかもしれないが、私はこの考えを信じるどころか経済理論をバックに自信をもって主張できるし、いかにわかりやすく説くかという…

移民受け入れの是非2

I君も指摘するように日本の警察は無能であり、治安対策により税金がつぎ込まれたからといってうまく機能すると期待することはできない。また彼の言うように、日本の甘い法制度が悪い外国人を引き付けているということも認める。さらに移民はずっと貧しいまま…

移民受け入れの是非

最近同僚になったI君と「日本は移民を受け入れるべきか」ということについて議論した。彼は相当に教養のある知的な人物で、驚いたことにリバタリアニズムだけでなくアナルコ・キャピタリズムという言葉も知っていた。 ナショナリストを自認する彼は移民受け…