アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

★無政府資本主義の理論(経済学)◆リバタリアニズム▽海外リバタリアンの文献翻訳■時事問題・日常生活▼ロンドン暮らし

2007-01-01から1年間の記事一覧

ロンドンの物価 ~ビール編~

日本と比較してイギリスで安いものの一つにビールがある。基本的に500ml缶が1ポンド(約228円)で買える。味は日本のビールより断然いい。 私がよく飲むのはSTELLA, GUINNESS, HEINEKEN, LECHの4つで、これらで消費の9割を占めている。ちなみにそれぞれベル…

自由都市・堺

戦国時代(1493~1573年頃)の自治都市・堺について調べていた。どうやらこれはかつて日本に存在した最大の無政府資本主義社会と言えそうである。 仕立て屋KONYの『コニログ』から 戦国時代の堺は、町自体が独立した政権で、町には城のように高い城壁や…

クーポンと合言葉

今年の3月、機材が準備できなかったため一部地域から試験的・段階的に始めたマックフルーリーは逆に未販売地域の消費者の興味を掻き立て、マクドナルドのマーケティング担当者の予想以上にネットで話題が広まった。ゴールデンウィークには通常の300円が150円…

Google Earth

Google Earth の3D表示がいつのまにか発展していて驚いた。従来のグレーの模型では感覚がつかめなかったが、テクスチャ模型によって細かい凹凸と色が表現され断然その建物・場所の雰囲気がわかるようになった。何でも構造が見えるとうれしい。 個人が自由に…

Future Imperfect

Future Imperfect はデイビッド・フリードマンによる未来予測である。科学技術のさらなる進歩が引き起こすかもしれない社会的変化を法と経済学的に分析していく。タイトルはスタートレックのエピソード名からである。 蚊の大きさのカメラ付ラジコンができた…

ロンドンの物価 ~新聞編~

地獄の箴言経由で新聞の宅配問題というサイトを拝見した。なるほど宅配制度というのは巧妙に作られたカルテルなのだ。各新聞社は消費者と無期限の契約をし休刊日には一斉に休む。これではなかなか競争が起こらない。お客をネットにもっていかれるのも当然で…

ヘースティングスの戦い

8月2日仕事でヘースティングスというイギリス南東部の海辺の町に行ってきた。久しぶりに海を見ることができて嬉しかった。またロンドンの半分ぐらいの値段でまあまあのフィッシュアンドチップスを食べることもできた。(イギリスの中でもこの町のはおいしい…

偉大な先輩

日本人なら誰でも知っている有名人が高校の大先輩にあたるというのはとても誇らしいものである。下は私が最も好きな動画。

ウィーン大学

7月18日から20日まで弟の結婚式へ出席するためオーストリアを訪れた。ウィーン滞在時間はほとんどゼロだったが空港へ戻る前のわずかな時間でオーストリア学派発祥の地ウィーン大学を見てくることができた。ハイエクゆかりの何かを探そうとしたのだが、30分の…

選択の自由

現在ミルトン・フリードマンの追悼企画としてテレビ版 Free to Choose がネットで無料公開されている。1990年に放映されたシリーズの第4回 The Failure of Socialism の冒頭はまだ若いデイビッド・フリードマンが生の説教をするレアな映像?となっている。「…

ロンドンの物価 ~ケータイ編~

故郷は遠きに在りて想うものなのだろうか最近は日本に電話をかけることが多い。今日はしばらくぶりに台湾に留学中の従妹とも話した。音声は日本の電話同士よりよく感じるぐらいクリアで人類の知恵・技術の凄さにただ驚く。 自分のケータイの場合 日本の固定…

金融論から国家論

Hans-Hermann Hoppe は日本ではほとんど知られていないかもしれないが、現代のアナルコ・キャピタリストの筆頭ともいえる経済学者である。このリバタリアン理論家の特徴は経済理論を駆使した国家の分析を諸々の歴史的事実によって裏づけするところにある。 …

ロンドンの物価 ~ギャンブル編~

最近初めてブックメーカーに行きチェルシーの試合で軽く散財してきた。スコア予想と最初の得点者予想に賭けたのだが、それぞれ窓口でメモ書き一枚とお金だけ渡して10秒程度で手続きが済んだ。何の面倒さも難しさもないどころか、むしろその手軽さとスピーデ…

ロンドンの物価 ~博物館・美術館編~

先週の休み、博物館めぐりをした。 Victoria & Albert Museum Natural History Museum Science Museum これら3つの博物館はサウスケンジントンの一箇所に隣り合って集まっている。 ここでクイズである。私は入場料金を合計でいくら払ったでしょうか? 1. 国…

「効率」を連発する経済学者の説得力のなさ

ふつう労働日が増えるほど追加的な労働は苦になるであろう。「週4日が週5日に増えても、週5日が週6日に増えるのは・・・」と多くの人は思うだろう。 これをすごくわかりにくく言い換えると「追加的一日にともなう総負担の追加的な増加は4日労働のときより5日…

無政府国家へのルート

世界から国家というものが同時に消滅し、世界が同時にアナルコ・キャピタリスト社会に移行するなら国防の問題はないので話は簡単である。だが別にそうならなくとも、ある国家の大多数の市民が思想的に変化し自由社会を望むようになれば、単独で無政府資本主…

セカンドライフ

ネットに詳しいという評判が立っているのだろうか、部署が違うため滅多に話すことのないIさんが唐突に「Aさんセカンドライフって知ってますか」と私に訊いてきた。知らなかったので後で調べてみるとそれはオンラインゲームの一種だが400万人を超す市民がいる…

中国における私有財産権

駅の売店で The Economist を買う。偶然次の客もエコノミストを手にしていたが、なにせ本場なので珍しいことではないのかもしれない。今週号の表紙は China's next revolution と題し、トラクターに乗った中国の農民が意気揚々と Property Deed (所有権がそ…

ジャガーと労働党

イギリスを退廃した貧乏国だと思っている人も多いかもしれない。80年代サッチャーが直そうとした「英国病」のイメージがそのまま残っていたり、あるいは近年でもロールスロイスの売却という没落した帝国を象徴するような出来事があったからである。 ブレアの…

アナルコ・キャピタリスト対中国

蔵研也のanarcho-capitalism研究室 http://www.gifu.shotoku.ac.jp/kkura/ この方は以前からはてなやアマゾンで知っていたがついに登場したかと今後の論壇での活躍を期待しながら今『無政府社会とはどのようなものか』を読ませてもらっている。著作は自分が…

コンジェスチョンチャージ

コンジェスチョンチャージとは2003年2月より導入されたロンドンにおける渋滞税のことで、平日昼間市内中心部に車で入るには8ポンド(約1880円)が必要である。ナンバープレートをカメラで撮られ、その日のうちにネットなどで登録しなければ罰金となる。課税…

おでん

卵と大根とこんにゃくを買ってきておでんを作る。都会一人暮らしの自炊は効率が悪いというのが自説の私にとってそれは今までやった料理の中で最高に手間がかかったが、しっかり味のしみたおでんが出来上がるまで意外と時間はかからなかった(弱火で1時間30分…

ロンドンと京都

豆腐と春菊と味ぽんを買ってきて湯豆腐を食べた。思えばこの簡単な食べ物は学生時代を過ごした京都で覚えた。発祥の地・南禅寺の最老舗「奥丹」で庭園の紅葉を鑑賞しながら日本酒とともに頂いた湯豆腐は絵に描いたような風流だったのでとても印象に残ってい…

ピカデリーサーカス

ネットで好天を確認し外出を決心した。休みの日に外に出るのは久々である。 1時過ぎにウェストミンスター駅に到着。私はこのロボットアニメに出てきそうな近未来的な駅が好きである。 周辺はイギリスの政治的な中心地域にしてロンドンで最も観光客が集まる場…