アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

★無政府資本主義の理論(経済学)◆リバタリアニズム▽海外リバタリアンの文献翻訳■時事問題・日常生活▼ロンドン暮らし

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ガイ・フォークス

ロンドン中で花火が炸裂している。こちらに来て2年ということになる。私は奇しくも11月5日に英国に降り立ったアナーキストだ。 1534年、個人的理由からローマ教皇庁と対立したヘンリー8世は、ローマ教皇に代わって自分がイギリス教会の首長であることを宣言…

終わり

イギリス経済が16年ぶりのマイナス成長に転じたという。メディアが伝えない間日本を逆転していた、サッチャー改革後に始まる長い拡大が終わったのだ。今日10月24日の新聞・テレビはこのニュース一色である。 10月14日の日曜日Bに会った。Ealing Broadwayにあ…

Bond Street (2008年秋編)8

こうしていい家も見つかり、精神的にも肉体的にも健康を回復し、ネットも一応つながり、ようやく私は普通の生活を取り戻すことができた。 日本に帰る3月まで住んでいたフラットの大家であるBから電話があり近々会うことにした。彼は私と1ヶ月違いの同じ年でS…

Bond Street (2008年秋編)7

9月30日火曜日、私はやっと悲しく惨めなフラットを脱出することができた。新居はロンドンの半郊外にあるSudbury Hillというほとんど完全な住宅街で、駅から大きな公園を抜けてすぐの所に広いダブルルームを借りることができた。周辺はHarrowというロンドンで…

Bond Street (2008年秋編)6

9月28日日曜日、行き先を決めずにチューブに乗った。私はけっこう電車好きで、とりあえずロンドン地下鉄全線の全駅通過または下車をやってみようかと思ったのだ。適当に遠くまで安く行けるし、どの場所にどのような人たちが住んでいるか(主に人種、所得的な…

Bond Street (2008年秋編)5

Oさんと会った9月21日日曜日、LiちゃんとS君との3人でCentreを飲み歩いた。Liちゃんは通常の表記ではRiちゃんだが、パスポートセンターと掛け合って認めさせたほどのこだわりのLなのだ。某超高級日本食レストランで働く、ニューヨーク好きのリッチウーマン。…

Bond Street (2008年秋編)4

お湯は出ない、暖房はまともにきかない、仕事は休めない、部屋はリラックスできないという状況では治るものも治らないだろう。体調を崩して2週間経ち、ようやく風邪が治まろうとしていた。 S君の他にもう一人心の支えになってくれる人がいた。Oさんという年…