アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

★無政府資本主義の理論(経済学)◆リバタリアニズム▽海外リバタリアンの文献翻訳■時事問題・日常生活▼ロンドン暮らし

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『無政府国家への道』紹介その4

第三章 自由は秩序を生み出す(ハイエクと自動調整社会) より ・社会に分散している情報を最大限に利用するには、より賢明であると自称するある権威が個人に何をすべきかを命じる、という代わりに、各人は自由に自分の行動を自分自身の情報に基づかせること…

『無政府国家への道』紹介その3

第二章 社会は存在しない より ・社会は個人のように固有の選好をもたないし、それに動機付けられた行動もしない。個人的な選好、目的、行動だけが存在する。 ・社会はそれ自体何もすることができないし、何も目指すことができない。 ・実際、社会的目的ある…

『無政府国家への道』紹介その2

第一章 集団的権利は神話である より ・民主主義において多数派の専制から保護される個人的権利とはどのようなものなのか。ユダヤ人を皆殺しにするとか、少数派の財産を収容するとかという多数派の決定にどう反対できるのか。 ・古代のアテネの集会では単純…

『無政府国家への道』紹介その1

ピエール・ルミュー『無政府国家への道』は絶版・入手困難になっている本だ。そこで私のお気に入りの箇所を抜き出していって紹介することにする。訳が読みにくくなっている所は適宜わかりやすく言い換えたり、冗長なものは簡略化して要点だけ書いている。 序…

引きこもりの夏、再勉強の夏

昨日、実家の押入れから引きずり出してきた本たち。 『日常生活を経済学する』 デイビッド・フリードマン 『無政府国家への道』 ピエール・ルミュー 『組織の経済学』 ポール・ミルグロム、ジョン・ロバーツ THE MACHINERY OF FREEDOM David D. Friedman LAW…

民営水族館

水族館というのは動物園のように公営ばっかりなのかと思っていた。動物園のほとんどが公営なのは「教育・研究施設としての役割を強くもつと考えられている。つまり、生きた動物を生きたまま収蔵する博物館としての性格が強い」(wikipedia動物園より)からと…

私が道路会社の経営者になったら:「電光車線」

ETCの普及で(一般)道路民営化がかなり現実的なものになってきたと思う。道路は単に普通の不動産のように区画を競売にかけて売却(「民間に払い下げ」)する。利用価値の高いルートに高い値段がつく。車は私有地から私有地を走る。境界には料金カメラがあり…

タスポ=自販機廃止政策

タスポが導入されて西から続々とタバコ店が廃業しているという。一方でコンビニは軒並み売り上げを増やしているという。 ではこの政策の何が悪いのか。ただタバコ店からコンビニへ所得移転しただけでトータルではプラスマイナスゼロではないか? 仕事で遅く…