民営水族館
水族館というのは動物園のように公営ばっかりなのかと思っていた。動物園のほとんどが公営なのは「教育・研究施設としての役割を強くもつと考えられている。つまり、生きた動物を生きたまま収蔵する博物館としての性格が強い」(wikipedia動物園より)からと一般に説明されるだろう。もちろん、だからといって政府がやるべしということにはならないし、単純にビジネスとして難しいから、あるいは法的な問題によって民間の動物園がほとんど存在しないのだろう。
さて日本の水族館(84か所)のうち完全に民営といえる所を調べてみた。ここでは純粋に民設・民営つまり「私立」で、公社とか財団法人とか指定管理者とか、自治体が筆頭大株主とか、第3セクターから譲渡とか、PFI方式とかのものは除かれる。
<単独で存在する水族館>
マリンピア松島水族館(株式会社仙台急行)
鴨川シーワールド(株式会社グランビスタホテル&リゾート)
蓼科アミューズメント水族館(蓼科観光開発株式会社)
伊豆・三津シーパラダイス(プリンスホテルズ&リゾーツ系)
二見シーパラダイス(株式会社夫婦石パラダイス)
丹後魚っ知館(関西電力)
マリンワールド海の中道(西鉄グループ)
<遊園地を併設する水族館>
アドベンチャーワールド(株式会社丸末)※動物園も併設
サンシャイン国際水族館(株式会社サンシャインエンタプライズ)
<日本動物園水族館協会非加盟施設>
エプソン品川アクアスタジアム(プリンスホテルズ&リゾーツ系)
箱根園水族館(西武グループ)
新屋島水族館(せとうち夢虫博物館株式会社)
以上18か所。水族館の約2割は純粋に民営といえるのだ。
水族館の入館料は公営のほうが断然安い。費用が税金で大部分補助されているからだ。民間は自力で土地取得・建設・維持費用をすべて払わなくてはならない上、法人税を取られるから断然高い。半官半民のようなところは中間ぐらいだろう。入館料に関してはまた暇なとき調べてみるかもしれない。
下記のサイトでは日本の水族館の経営事情や歴史について書かれてある。
20世紀の水族館・21世紀の水族館
文化をレジャーに変える水族館の可能性