アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

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Bond Street (2008年秋編)6

9月28日日曜日、行き先を決めずにチューブに乗った。私はけっこう電車好きで、とりあえずロンドン地下鉄全線の全駅通過または下車をやってみようかと思ったのだ。適当に遠くまで安く行けるし、どの場所にどのような人たちが住んでいるか(主に人種、所得的な差異を見る)というのを車内あるいは駅周辺で安全に観察ができるし、全線について全駅名を憶えてそらで言えるようになったら一芸になるな、とか考えたのだ。

その日はとりあえずPiccadilly Lineで東の終点Cockfostersを目指した。まず下車したのはArsenalでEmirates Stadiumを見てきた。ちなみに私は巨大建造物好きでもある。次にSouthgateで降りた。以前に別の部署のKさん(長身の紳士)が住んでいると知っていたので見ておこうと思ったのだ。駅を出ると向こうから幸せそうな日本人家族が歩いてきたのだが、びっくりしたことにKさんたちだった。きれいな奥さんとかわいいお嬢さんを連れて買い物からの帰りらしかった。今度食事でもと電話番号を交換しその場は別れた。

WetherspoonがあったのでSunday Clubをランチにすることにした。ローストビーフとビールで£5.59。ロンドンでまともな外食が安くできて、雰囲気もよくデートにも使える所といったらWetherspoonだ。あの人と出会ったころよく行き、そのたびに口説いていた。近くに大きな公園があると聞いたので行って散歩した。ロンドン東北部であるが平和でいい町だなと思った。

Cockfostersから西の終点Heathrow行きに乗って折り返した。時間がまだ少しあったので今年完成したHeathrowのTerminal 5を見に行くことにした。S君によると007映画で最後に爆破されそうな建物ということだったが、それは確かに全面ガラス張りで無機質ながらんとした空間だった。

(続く)