民主主義の神話その1: すべての票に価値がある
「すべての票に価値がある」というのは、「すべての票に無視できるほど微小な価値がある」ということであり、実質どの票にも価値(影響力)がないということだ。
他の99.9999%の人の投票によってあなたの運命は決まる。そこで投票とは「自由を失う代わりに得られる、影響力の幻想」とも言うことができる。
支配階級は、国民を投票に行くよう促す。あなたの一票が政治を変えるとウソを言って。本音は、投票率が上がると、国民の信認を得られたということで、支配の口実になるからである。
多くの人が、選挙に行くのは義務であると考えている。でもそういう人たちは、民主主義が「影響力の幻想」を押し売りしているだけということに、まったく気付いてないのだ。
(参考: Frank Karsten, Karel Beckman, Beyond Democracy, Myth 1 - Every vote counts)