アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

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政治家の七つの大罪

成功した政治家というものは極端にうぬぼれがちである。自己イメージを膨張させながら、自分の地位について肥大した感覚を持ち、また見当違いの攻撃的、人権侵害的な感覚を持っている。彼らは市場競争がそうであるように同胞市民に奉仕するのではなく、自分たち自身へ奉仕しているのだ。それはまるで「七つの大罪」の見本市のようである。傲慢さが謙虚さに勝利する。すべての「所得再分配」活動家たちの心は嫉妬によって毒されている。人々は支配層エリートへ反対して憤怒する。昔から官僚制に付きものなのが怠惰である。支配権力に対する強欲とは政治という形態そのものである。暴食とは政府の権力層にたびたび見受けられるもので、それはいつも誇示的なライフスタイルと明白な富を伴っている。ビル・クリントンの弾劾裁判、そしてニュート・ギングリッチの下院議長辞任の引き金になった不倫問題は、ワシントンのリーダーたちが七つの大罪の色欲と無縁でないことをまたしても示した例である。(彼らのより大きな罪は市民と他国に対する色欲であるが。)

 

Thomas J. DiLorenzo

ORGANIZED CRIME: UNVARNISHED TRUTH ABOUT GOVERNMENT

50. The Real Ethics Problem in America

より