希少な資源を政府を通じて割り当てるということ
政府は課税する権力をもち、その強制力を使って「サービス」を生産することができる。実際それがコストに見合っているかどうか関係なくである。民主主義の建前では、納税者は欲しくないものを強制的に買わされたり、あるいは支払い意思額以上の金額を強制されたりすれば、その悪党を追い出せばいいことになっている。
だがしかし不幸にもこの素朴な民主主義観は現実とかけ離れている。実際のところ、典型的な納税者あるいは投票者は、税金が何に使われているのかなど知らないのだ。ましてや、あるサービスの生産がどれだけ費用対効果に優れているかなど知るはずもないだろう。
Bruce Benson
To Serve and Protect: Privatization and Community in Criminal Justice
Rationing Scarce Resources through Government
より