アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

★無政府資本主義の理論(経済学)◆リバタリアニズム▽海外リバタリアンの文献翻訳■時事問題・日常生活▼ロンドン暮らし

【悪法】銀行はただの金貸し。倒産しても他の貸し手が現れる。良い経営をする銀行が取って代わるだけ。システミックリスクということで政府が保護すれば銀行は良い経営をするインセンティブをなくす。税金ででたらめな貸し手と借り手を救済しているだけ。

米CIT破たんなら、GEキャピタルに希望の光

7月17日15時18分配信 ロイター
 7月16日、米ノンバンク大手CITグループが破たんすれば、ライバルのGEキャピタルに希望の光が差すとの見方が出ている。写真はニューヨークのCITオフィス。13日撮影(2009年 ロイター/Brendan McDermid)
 [ボストン 16日 ロイター] 米ノンバンク大手CITグループ<CIT.N>が破たんすれば、ライバルのGEキャピタルに希望の光が差すとの見方が出ている。
 中小企業向け融資を手掛けるCITは15日遅く、政府の支援交渉が打ち切られたと表明。破産法申請の可能性が高まっている。
 アナリストは、CITが破たんすれば、GEキャピタルが、新規の商業ローンで金利を引き上げやすくなると指摘。
 バーンスタイン・リサーチのシニアアナリスト、スティーブン・ウィノカー氏は「CITという大きなライバルがいなくなれば、中小企業向けの貸出金利も上がるだろう」と述べた。
 先行きへの不安から、CITの顧客がGEキャピタルに流れる可能性もある。
 モーニングスターの株式アナリスト、ダニエル・ホランド氏は「CITの顧客がGEキャピタルに流れる可能性がある。GEキャピタルの顧客は他に行き場がないだろう」との見方を示した。 
 GEキャピタルは、景気後退(リセッション)で業績が低迷。親会社ゼネラル・エレクトリック(GE)<GE.N>はGEキャピタルの事業を縮小しており、同社の利益はグループ利益全体の3割に低下している。
 このため、CITの一部事業を買収する場合も、買収対象事業を慎重に選択する可能性が高い。ただ、CITの航空機ファインス部門は魅力的な買収対象となる可能性があるという。 
 GEキャピタルでは、景気後退を受けて不良債権が増加。特に商業用不動産が重しとなっている。
 オバマ政権が提案した金融規制改革により、GEがGEキャピタルのスピンオフを迫られるのではないかとの懸念も浮上している。ただGEは、GEキャピタルの売却には強く抵抗する構えをみせている。 
 財務省はCIT救済を拒否したが、バーンスタイン・リサーチのウィノカー氏は、GEキャピタルに支援が必要になれば、政府は救済せざるを得ないと指摘。
 「GEはCITとは違う。政府からみれば、明らかに大きすぎてつぶせない企業だ」と述べた。
 GEは今年に入り政府保証のない社債を約60億ドル発行しており、投資家の信頼も厚いという。
 (Scott Malone記者;翻訳 深滝壱哉;編集 内田慎一)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090717-00000047-reu-bus_all