じゃんけんからメカニズムデザイン3
会社のお金(税金)で購入したお菓子(公共財)が不評な上食われ放題だったということだろうか、ZEROBASEの石橋さんは「配給制を廃止」し、オフィスグリコを導入したという。
「ある目的・望ましいアウトカム・資源配分を」
「均衡・結果として達成できる」
「方法・ルール・ゲーム」
であり、より意味不明な言い方をすれば「ある選択関数をナッシュ遂行可能な一つのメカニズム」ということになる。(もっともこの場合それは価格メカニズムそのものであるが。)
さてここで問題である。じゃんけんとオフィスグリコの共通点は何か。それはどちらも資源配分装置ということである。
一般的なメカニズムデザインは
1. 公共財の供給で本当の評価額(私的情報)を供出させるようなメカニズム
2. オークションで本当の評価額(私的情報)を入札させるようなメカニズム
3. 学校で教師が生徒に/会社で上司が部下に本当の努力(私的情報)をさせるようなメカニズム
といった情報とインセンティブに関わるようなものだが、このエントリでは(無理やり)身近な「じゃんけん」を資源配分メカニズムと見て、メカニズムデザインの考え方を紹介してみたいと思う。
(続く)