民主主義の神話その13: 他に(より優れた)選択肢はない
民主主義に代わるものは独裁制しかないのではと思うかもしれない。だが、それは違う。民主主義に代わる唯一の体制は独裁制ではない。
正しい考え方は、車を民主主義的に購入するということの代替選択肢は、独裁者が車を買うということではなく、あなた自身が車を買うということである。
民主主義より優れた政治体制は考えられる。たとえばであるが、現在のような大きな国家でなく、小さいコミュニティに分かれることはできないのだろうか。
どの民主主義国家も「国民国家」であり、その下にある州や市は離脱・独立できない。もし州や市といった小さな単位で、独立して政府が運営され、競争が起これば、効率化につながるだろう。
人々はもしある州の法律が厳しいと思ったら、別の州に行くことができる。もしある市の税金が重いと思ったら、他の市に引っ越せる。
人々は「足による投票」ができる。あるいは自分の好む制度を購入できるのである。
(参考: Frank Karsten, Karel Beckman, Beyond Democracy, Myth 13 - There is no (better) alternative)