アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

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民主主義の神話その4: 政治的に中立である

民主主義は実際に中立などでない。それは本来的に集産主義であり、政府の干渉と個人の不自由に向かうものである。なぜそうなるかというと、人々がいつも政府に要求を行ない、そのコストを他人に支払わせたがるからである。

 

民主主義はその本質において全体主義の思想なのである。そこにはどんな自由の聖域もない。個人の生活のすべての側面が政府のコントロールを受ける。そして少数派は多数派の気まぐれに完全に翻弄されるのである。人々は投票することによって、その独立と自由を、多数派の意思に売り渡すことになるのである。

 

真の自由とは、システムに参加しない自由であり、それにお金を払わない自由である。電気屋に行って、どんなにたくさんのブランドのテレビが置いてあったとしても、それを買うことを強制されている状態は自由とは呼べず、何も買わない自由があるときが真の自由と言えるのである。そこで民主主義とは、あなたの買うテレビを多数派が決めるというシステムである。

 

(参考: Frank Karsten, Karel Beckman, Beyond Democracy, Myth 4 - Democracy is politically neutral)