アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

★無政府資本主義の理論(経済学)◆リバタリアニズム▽海外リバタリアンの文献翻訳■時事問題・日常生活▼ロンドン暮らし

【悪法】高速休日1000円乗り放題:引き起こされる渋滞は時間の機会費用が安い低所得者への所得移転。イベントにおいては過剰な外部性のため車利用者全員の効用が低下し、最悪の場合は車で来た人全員が後悔するはめに。

大曲花火「千円恐々」 高速乗り放題どれだけ殺到

7月30日7時32分配信 河北新報
 「大曲の花火」として知られる8月22日の全国花火競技大会を前に、会場となる大仙市が戦々恐々としている。高速道路自動料金収受システム(ETC)の「休日1000円乗り放題」でマイカーによる来場者が増え、市内や周辺の渋滞に拍車が掛かるとみられるからだ。迂回(うかい)路を増やすなどの対策を取るが、関係者は「一体どれだけの車が来るのか」と気をもんでいる。

 大曲の花火は例年、人口4万人の大曲地区に全国から70万人前後の見物客が押し寄せる。昨年は雨で客足が鈍ったにもかかわらず、主要な幹線道路から市内に入った車の数は約3万3000台に上り、複数の渋滞(最大16.9キロ)が花火終了後の深夜まで続いた。

 今年も同様の人出が見込まれる上、ETC割引が不安に火を付ける。大仙市観光物産課の藤川祐弘課長は「1000円乗り放題で、交通手段を車に切り替える観客が増えるはず」と予想する。

 市や大曲商工会議所などは「大曲花火渋滞対策検討会」を2003年度に発足させ、毎年対策を練ってきた。今年の柱は、秋田自動車道大曲インターチェンジ(IC)に集中する車の分散だ。

 周辺ICの利用を促すため、会場付近から国道13号などに抜ける既存の5本の迂回路に加え、国道46号に通じるルートを設定。昨年までは曲がり角だけに設置していた迂回路の案内板を、手前約300メートルにも置いて車の誘導を図る。

 ホームページ「大曲花火アクセスnavi2009」の内容も強化する。交通規制図のほか、事前に迂回路を車で走行して撮影した風景の映像を配信し、ルートを観客に「予習」してもらう。検討会の浜岡秀勝委員長(秋田大准教授)は「対策は年々進化している。できる限り車を分散させたい」と強調する。

 大曲の花火では、渋滞や駐車場探しのノロノロ運転、花火に見とれての脇見運転などで、事故も起きている。

 藤川課長は「以前は道に迷い、市内をぐるぐる回っただけで帰った観客もいた。携帯電話版のnaviと交通規制図、ラジオの渋滞情報をうまく組み合わせ、花火を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

<メモ> 大曲の花火は、大仙市大曲の雄物川河川敷で開かれ、83回目の今年は全国から27業者が出場する。呼び物の大会提供花火のテーマは「武士道」で、武士の悲哀や勇ましさを2800発の花火(7分10秒間)で表現する。桟敷席の一般販売(8月1日)は今年、先着順から抽選に変更。電話販売(8月1、2日)、新たに導入するインターネット販売(7月29日~8月1日)も抽選方式にした。連絡先は実行委事務局の大曲商工会議所0187(62)1262。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090730-00000003-khk-l05