アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

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【悪法】政府による保護が異常な高額報酬を生んでいるだけ。保護が監視を生みやがてそれが社会主義となる。

英政府の銀行レビュー、金融機関のガバナンス改革を求める

7月16日21時48分配信 ロイター
 7月16日、英政府は、銀行業界に関するレビューで、厳しい報酬体系を採用できない金融機関は困難に直面すると警告した。写真は昨年3月、ロンドン金融街を撮影(2009年 ロイター/Andrew Winning)
 [ロンドン 16日 ロイター] 英政府は、英国の銀行業界に関するレビューを実施し、厳しい報酬体系を採用できない金融機関は大きな困難に直面することになる、と警告した。
 米モルガン・スタンレー・インターナショナルの元会長であるデビッド・ウォーカー氏がリポートを作成し、報酬体系から取締役の選定など、銀行運営に関する39の提言を行った。
 再び好況となった場合にリスクに対する警戒心が薄れるとの指摘があるなか、リポートは銀行監督システムの欠陥の拡大を指摘しつつも、これに関する法制定の必要性は否定した。
 同氏はロイターに対し、「こうした提言に従えない銀行は墓穴を掘ることになる」と述べた。
 同氏はまた、この提言は、銀行に対する自己資本規制の強化など英金融サービス機構(FSA)が進めている措置と平行して実行されるべきだとの見解も示した。
 リポートでは、銀行の報酬委員会のリポートは、幹部が手厚い年金を受け取る権利あるいは機会を持つかどうかを明らかにすべきと提言。
 また、報酬委員会には取締役会と同等の地位を与え、同委員会に大規模な取引が適切に行われているか監視する役割を与えるべきだと指摘した。
 さらに、報酬委員会が会社全体の報酬を調査できるよう権限を拡大し、賞与の少なくとも半額は長期的なインセンティブベースで支払われるようにし、最大5年まで賞与の支払いを延ばせるようにすべきだとも提言した。
 また、取締役など幹部の勤務時間の拡大も提言。非常勤の取締役は勤務時間を最大50%増やす、あるいは少なくとも年30─36日は勤務すべきとし、取締役会会長は、時間の少なくとも3分の2を会社のビジネスに振り向けるべき、と指摘した。
 EUの欧州委員会は、英国のFSAのような各国の規制当局者に対し、過度に高いリスクテイクを促すような報酬体系をとる銀行に対して、罰金を科すあるいは自己資本比率を高めるよう求める権限を与える法律の草案をすでに提案している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090716-00000902-reu-bus_all