【悪法】欧州委の銀行報酬規制：連盟「われわれが望まないのは監督当局が報酬の水準や形態を決定することだ。」

欧州委、リスクテイキング奨励する報酬への制裁など提案

7月14日4時24分配信 ロイター
　［ブリュッセル　１３日　ロイター］　欧州委員会は１３日、銀行の資本規制の厳格化に向けた法案を発表した。過度のリスクテイキングを奨励する報酬を設けたユーロ圏の銀行に対し、規制当局が制裁権限を持つとしている。
　銀行に対して保有する証券化商品に関する公開内容を改善するよう命じるほか、帳簿に記載されている高リスク商品について必要とされる資本基準を厳格化する。加えて含有リスクをより明確に反映するため、再証券化に必要な資本基準も引き上げるとしている。
　同法案は今後法制化に向け、欧州議会および欧州連合（ＥＵ）加盟国政府による承認が必要となる。報酬に関する規定を除き、同法案の大部分は国際決済銀行（ＢＩＳ）の新規制（バーゼルＩＩ）下で進行中の改革内容にほぼ沿った内容。
　欧州銀行連盟（ＥＢＦ）は同案について、サプライズはなく各行は変化に備えているとした。ＥＢＦの広報担当者は「われわれが望まないのは監督当局が報酬の水準や形態を決定することだ。報酬規制については国際的なものとなるよう主張する。平等な競争条件を望む」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090714-00000268-reu-bus_all