ネットとケータイ―私たちを国家から解放してくれた自由のための技術
民間セクターが音声コミュニケーションを完全に私有化できる能力を得たのは少なくとも1947年以降であるが、政府があまりにも電波を独り占めしてしまったために実際にそうすることはできなかった。1994年になって初めて、コミュニケーション分野で革命を起こすのに必要なものを政府様が民間企業に与えて下さったのだ。
こういう理由から、携帯電話をインターネットと併せて、自由のためのテクノロジーと見ることが有用である。いずれも民間セクターが民間セクターのために発展させた。いずれも、図々しく何もかも我が物にする政府に対しての制度的な反乱ということであり、また社会の「指揮所」をコントロールするということでもある。ケータイとネットは国家が永遠に恨み続けるであろう解放のための手段・手法なのである。
Jeffrey Tucker
BOURBON FOR BREAKFAST: LIVING OUTSIDE THE STATIST QUO
29. The Myth of the Cell-Phone Addiction
より