アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

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自由社会のお金とは

お金はあまりにも便利なものである。好きだ。だが奴を好きになっちゃいけない。お金は汚い。根っから腐っている。お金の真の問題はその生産が独占されていることにある。 私は政府から貨幣発行の独占権を取り上げるのが自由社会建設のために最も肝要なことであると思っている。すなわち自由貨幣である。誰でもお金を作れる。いろんなデザイン。楽しいな。その価格は市場で決まる。購買力がその価値を決める。 十分大きい資産をもつ企業が何かの実物セットにリンクした貨幣を作る。それを市中銀行に貸して儲ける。市中銀行はそれを企業や個人に貸して儲ける。どのような貨幣が信認を得て出回るかは競争で決まる。結果2、3の通貨しか残らないかもしれない。均衡がどうなるかは市場が決める。 複数の通貨がある国境の町を想像しよう。あるいはいつでもどこでも外為取引が行われていることを想像しよう。世界はすでにアナーキーなのだ。現実が自由貨幣を可能だろうと言っている。

 

(LJP投稿記事 2010年08月16日