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【悪法】仮にマイバッグを義務付けられたために倒産とかなったらしゃれにならない

マイバッグ 万引き隠す手段に かごに豆腐、バッグに肉

7月15日13時25分配信 毎日新聞

マイバッグのルールを示したポスターを掲げるスーパー=福島市ヨークベニマル
 レジ袋の有料化で広がるマイバッグ。環境に優しいグッズの代表格だが、万引きの隠れみのになる懸念も広がる。何が起きているのか。【中西拓司】

 「お客さん、マイバッグの中身を見せてください」。6月上旬、東京都内の大手スーパーでベテラン私服警備員(60)が70代の女性客に声をかけた。

 女性は、買い物かごに豆腐1丁(約100円)を入れて代金を払ったが、警備員がマイバッグの中身を調べると豆腐の下から、レジを通っていないステーキ用牛肉や吟醸酒が見つかった。被害額は約3000円。警備員は女性の動きを不審に思ってマークし、牛肉をバッグに入れる瞬間を目撃していたという。

 警備員を派遣する会社の担当者は「安いものをレジで買い、高いものはマイバッグに入れて万引きする手口が相次いでいる」と指摘。レジを通った後、買った商品と盗んだ商品をバッグ内で交ぜてしまう手口だ。従来はレジ袋が支払い済みの目安だったが、マイバッグ普及で見分けにくくなったという。

 「万一、罪のない客を万引き犯に誤認すれば、店の信用にかかわる。声かけには本当に神経を使うようになった」と担当者は嘆く。

 日本スーパーマーケット協会などが加盟するNPO法人「全国万引犯罪防止機構」によると、昨年末ごろから、マイバッグ万引きに関する小売店側の相談が増えているという。

 札幌市西区の安売りスーパー「マンボウ」は3月から、「当店にマイバッグは必要ありません」「万引き防止のご協力をお願いします」との張り紙を店頭に掲げた。昨秋以降、万引き件数が月10件程度と以前の2倍以上に増え、多くはマイバッグを悪用していたためだ。マイバッグ禁止後も万引きは減らないが、店長は「盗みの現場を押さえにくく、被害はもっと多いだろう。地球環境への取り組みは分かるが、禁止は仕方ない」と話す。

 ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」(東京都新宿区)もレジ袋の配布を続ける。「レジ袋の方が、万引き対策の余計な手間がかからない。家庭用ごみ袋としてもレジ袋は需要がある」

 環境省によると、全市町の4割近い685市町村が有料化などレジ袋削減に取り組んでいる(昨年11月現在)。ただし日本チェーンストア協会によると、レジ袋の辞退率は19・58%どまり(4月現在)。協会は「万引き対策のため、レジ袋の無料配布を続ける店があることも一因では」と話す。

 マイバッグ利用のルール作りも始まっている。福島県では、主なスーパーでレジ袋が有料化された6月1日に合わせ、県と県警がマイバッグの「四つのルール」を策定、PRポスターを作った。(1)買い物中はマイバッグを折りたたむ(2)商品は店の買い物かごに入れる(3)マイバッグはレジが済んでから使う(4)買い物かごは決められた場所に戻す--。同様のポスターは沖縄、富山、大分県なども作製し、啓発を進めている。

 全国万引犯罪防止機構の福井※(こう)事務局長は「万引きのリスクは潜むが、マイバッグ導入は時代の流れ。マナーを呼びかけるしかない」と話している。

 ※は「昂」の左下が「エ」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090715-00000022-maip-soci