アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

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蔵研也『デアル⇔ベキダ』を読んで

前回は読む前から紹介したが、今回は読んだ後での紹介である。

蔵研也『デアル⇔ベキダ』は進化心理学ゲーム理論から政治と法を説明した本である。世の中のあらゆる規範を進化生物学的・功利主義的に解明しようとしている。その中では自然科学と社会科学の接合が試みられており、アナルコキャピタリズムあるいは経済学そのものをトンデモだと思う人にこそむしろ読んでほしいものである。

私はこの本で人類の政治的な歴史を進化論的に学びながら、同時に思想を考える上で重要な民族や宗教などについての知見も得ることができた。その結果自分のリバタリアニズムを横にも縦にも広げることができた。

蔵研也『デアル⇔ベキダ』
目次
1、デアルとベキダは別のもの(
2、デアル→ベキダ、犯罪行為
3、デアル>ベキダ:道徳規範
4、右翼と左翼、タカハトゲーム
5、ベキダ>デアル:様々な分野についての世界観は違っている
6、ベキダ>デアル:政治体制

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