アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

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年金砲は存在するか?

株価維持政策とは、バブル経済崩壊相場により、日経株価平均が1万5000円を割り、一部金融機関で保有株の評価損から経営赤字が発生する恐れが出たため、政府が信用保持の観点から、大きな下げ相場に対し、総合経済対策で、公的資金郵便貯金、厚生・国民年金、簡易保険)の株式投資による運用に乗り出し、株価の維持、回復をはかった政策のことです。 株式用語集・わかりやすい株式用語辞典 http://www.aki5555.com/kabu/kabu-218.html
しかしこの人の言うことが本当なら、政府の命令による年金砲の発射はない。
――買い付けタイミングはどうなっているのか。 「新規資金配分のたびに、ほどなく買い付けている。新聞などでよく『公的資金の買い』といった観測報道を目にするが、『昨日は買っていないのに…』と思うこともしばしばだ。ちなみに、最近あまり『PKO』などと言われなくなったが、運用に際して政治のプレッシャーを受けたことは全くない公的資金「売り転換」?! 世界最大投資家、“実像”に迫る  年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)川瀬隆弘理事長に聞く http://www.nsjournal.jp/column/...2008-12-10
政府の株価維持政策(PKO)というのは、本来それがなければもっと安くでしか売れなかったであろう株を買ってやるということであり、要するに市場価格以上で買うということだ、人の金を使って。これは犯罪である。
20年度は、7~9月期も4兆2383億円の赤字を計上しており、4~12月までの運用損失の累計は8兆6738億円に達する。金融市場が今後、大きく回復しない限り、20年度の損失は10兆円を超す恐れが強まっている。国民の老後の生活資金となる年金積立金の運用が大幅な赤字となれば、政府の一般会計による補(ほ)填(てん)や年金保険料の引き上げにつながる可能性もあり、運用資産の配分を含めて問題となりそうだ。 年金積立金運用5・7兆円の赤字、運用損失は過去最大 10~12月期 http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090227/...
つまりGPIFはまったく政府から独立していないということである。それなのにGPIFは政府からの圧力はまったくないという。よくわからない組織である。 政府の命令による年金砲はないとしよう。だが国民が自分のために努力して得たお金がたくさん政府によって奪われ、その大金がよくわからない組織に渡され勝手に運用されているという事実がある。いずれにせよ恐ろしいことである。